校長あいさつ

一人ひとりに、とことん向き合う教育を

 当校は1947年、東洋服飾専門学校としてスタートしました。爾来70余年、「品位」「誠意」「技術」を校訓に、社会に求められる人材の育成に励んで参りました。時代のニーズにかなう技術の習得は勿論のこと、人として必要な礼儀作法や感謝の心や人を大切にする気持ちを身につけることに重きを置いています。
 「みんなちがって、みんないい」、大正から昭和の初めに活躍した金子みすゞの詩の一節です。彼女がこの世を去って90年近く、やっと社会は多様性を容認できる社会になりつつあります。人生は必ずしも直線的に進むものではありません。遠回りをすることもあれば、行きつ戻りつすることもあります。本校で学ぶ生徒たちは、小学校や中学校でまわり道をしたり、つまずいて立ち止まったりしたことのある生徒もたくさんいます。本校は、そんな生徒たちの一人ひとりの現状と課題に丁寧に向き合います。教職員が全員一丸となって、粘り強く寄り添います。
 具体的にはまず、出身中学や保護者の皆様と連携を密にし、より深いところから理解することから始めます。もちろん、生徒たちとも、個々に寄り添う形で、しっかり話し合っていきます。決めつけず、押しつけず、「どこでつまずいたのか」「何がさまたげになっているのか」を探ります。その上で本校独自の土曜学習や個別指導の中で基礎学習の反復を徹底し、「つまずき」や「さまたげ」を克服できるよう努めます。中学ではわからなかったことが「わかった!!」という瞬間、生徒は輝くような笑顔を見せてくれます。そして教師も、その瞬間を共有することに大きな喜びを感じています。
 生徒一人ひとりを大切にしながら、粘り強く、あきらめず、最後までとことんつきあう。この姿勢は、保護者、中学校や地域社会の評価を徐々に広げるところとなっています。当然、教職員全員も当校に寄せられる期待と信頼の大きさをひしひしと感じています。その期待と信頼により一層応えていかなければならないという決意を新たにしています。
 「生徒一人ひとりを輝かせる教育」を実現し、全員が「豊かな心」と「生きる力」を身につけ「この学校に来て良かった」と思える学校づくりに取り組んでまいります。

東洋学園高等専修学校 校長 小寺 克一

学校の特色

 本校は、ファッション産業界における専門の知識・技術と、高齢社会における福祉活動に携わる介護の専門的知識・技術を指導すると共に、 あわせて高等学校教育を行い、社会の中堅的役割を果たす人材の育成を目標としています。
 また、豊かな教養と調和のある人格の完成につとめ、知性と品位を備えた人間の育成をめざします。

  • 東洋学園高等専修学校は、文部科学大臣指定の大学入学資格付与指定校です。本校を卒業すれば、大学に進学することができます
  • 東洋学園高等専修学校では、長尾谷高等学校と技能連携し、高等学校教育を実施しています。
  • 3年間の在学中に、東洋学園高等専修学校でファッションや和裁、情報、福祉に関する専門知識を学び、 同時に、長尾谷高等学校普通科のカリキュラムで、大学入学の学力をも身につけていきます。
  • このため、卒業時には専修学校と高等学校両方の卒業証書が取得でき、就職や大学・ 短期大学・専門学校への進学など、幅広い選択が可能になります。
  • 豊かな教養と技術や資格を身につけて、社会に貢献できる人材の育成をめざしています。

沿革

  • 1947

    東洋服装研究所設立

  • 1955

    大阪府より学校法人東洋学園認可

  • 1965

    東洋服飾専門学校校舎完成、専門部・高等部に分離

  • 1969

    学生会館完成(体育施設拡充)

  • 1975

    高等部と向陽台高等学校を文部省認可により技能連携し、高校普通科教育を充実

  • 1976

    学校教育制度一部改正により専修学校に認可される

  • 1978

    東洋家政高等専修学校として認可独立 鉄筋本校舎完成、高等学校技能連携教育の充実を図る

  • 1979

    第2期工事として校舎及び講堂・バスケット・バレーコート等体育施設の拡充

  • 1983

    校舎増設・第6校舎とする

  • 1986

    文部省より短大・大学入学資格認定校としての指定を受ける

  • 1992

    全校舎に冷暖房の空調設備設置

  • 1993

    グループ校として長尾谷高等学校設立 長尾谷高等学校との技能連携とする

  • 1994

    学校法人東洋学園創立40周年記念式典を開催

  • 2000~2001

    第6校舎の改修工事

  • 2001

    第6校舎を福祉棟とし、浴室・和室・介護実習室等設備を設置 福祉コース開設

  • 2003

    福祉コースを福祉学科として申請認可 校名を東洋学園高等専修学校と改名、男女共学とする

  • 2004

    ファッションビジネス学科情報コースを開設

  • 2005

    福祉学科に介護福祉コース・総合福祉コースを開設

  • 2009

    福祉系高等学校の特例校の認可を受ける

  • 2011

    第7校舎設置 福祉の授業の充実を図る

  • 2014

    校舎耐震化

  • 2015

    学校法人東洋学園創立60周年記念式典を開催

  • 2017

    校舎設備改装 アパレルCADシステム導入

  • 2018

    第6校舎全面改装

  • 2022

    総合コースを開設

  • 2024

    情報ビジネスコース・服飾造形コースを開設

施設紹介

各コースの専門教室には最新の設備を整えて快適な学習環境を提供しています。

校舎外観

本校舎

東洋学園高等専修学校のベース基地

大阪市旭区森小路2-8-25
TEL:06-6954-9751

本校の拠点となる校舎です。1年生の全コース、2・3年生のファッションビジネス学科、3年生福祉学科の生徒が学んでいます。コンピュータ教室やファッション実習室の特別教室、 普通科目を受ける教室があるほか、講堂や屋上グラウンドがあります。

コンピュータ実習室

コンピュータ実習室

ファッション実習室

ファッション実習室

屋上グラウンド

屋上グラウンド

講堂

講堂

図書室

図書室

エントランス

エントランス

福祉棟外観

福祉棟

多彩な福祉設備を整えた実習棟

大阪市旭区千林1-4-17
TEL:06-6953-4417

福祉実習に欠かせない入浴介助設備や調理実習室、また寝室周りの実習を行う多数のベッドが配置された教室などが、木目調の落ち着いた新しい空間。

グラウンド

グラウンド

介護実習室

介護実習室

入浴実習室

入浴実習室

教室

教室

多目的室

多目的室

アクセス

マップ

京阪電車
「森小路駅」
(西出口)より約450m
※ 森小路から京橋まで5分

大阪メトロ 谷町線
「千林大宮駅」
(1号出口)より約280m・(3号出口)より約240m
※ 千林大宮から東梅田まで12分